2025.10.11 「今後の活躍をお祈り」はもうやめたい。採用担当が“お祈りメール”を嫌う本当の理由
「貴殿の今後のご活躍を、心よりお祈り申し上げます」
就職・転職活動をしていれば、
誰もが一度(あるいは何度も)目にする、
いわゆる「お祈りメール」。
検索すればいくらでもテンプレートが出てくるこの言葉ですが、
私は採用担当として、この一文にずっと違和感を抱いてきました。
今回は、なぜ私が「お祈り」をやめたいのか、その本音をお話しします。
■祈ることで回復する「MP」なんて存在しない
正直に言えば、私はこの「お祈りメール」というやつが嫌いです。
かつては私も、採用担当のルーチンワークとして、
何の疑問も持たずに「祈っていた」時期もありました。
しかし、不採用通知を受け取る側にとって、
祈られたところで何の足しにもならない。
祈ることで相手のMPや体力が回復するのであれば
いくらでも祈りますが、現実はそうではありません。
ネットに溢れるテンプレートを
そのまま使うことは業務効率が良いかもしれません。
でも、企業の顔である採用担当が放つ言葉としては、
いささか陳腐で、温度が低すぎるように感じてしまいます。
※個人の感想です

■ 「祈り」よりも「感謝」を伝えたい
そもそも、なぜ私たちは連絡をするのでしょうか。
それは単に「不合格」という事実を伝えるためだけではないはずです。
数ある会社の中から弊社を選び、応募してくれたこと。
貴重な時間を使って、わざわざ弊社まで足を運んでくれたこと。
面接を通じて、ご自身の人生や考え方を共有してくれたこと。
これらは、本来とてもありがたいことです。
結果として「弊社とは合わなかった」という結論になったとしても、
お会いした時間は、決して無駄なものではなかったはずです。
だからこそ私は、
実体のない「祈り」を捧げるよりも、まずは「感謝」を伝えたい。
そう思うようになりました。

■最後に残るのは「人としての誠実さ」
「感謝を伝えたところで、不採用という事実に変わりはない。それも足しにはならない」
と言われれば、そうかもしれません。
それでも、テンプレートの冷たい言葉を投げつけるのではなく、
「あなたの時間は無駄ではなかった」という敬意を込めて一筆添える。
それが、一人の人間として、そして社会人として、
当たり前に持つべき誠実さだと私は考えています。
選考の結果がどうあれ、弊社の門を叩いてくれた方には、
最後の一瞬まで「この会社と話せて良かった」と感じていただけるよう、
私は私の言葉で向き合い続けたいと思っています。
書いた人
土屋みつる(マーケティング部 部長)
2006年10月埼玉相互住宅に入社
住宅ローン専門部署、営業部を経験して
マーケティング部署の新設を任され現在に至る
2013年頃から人事採用業務を兼任
在職中社員の半分以上を採用している
趣味はイヤホン収集とギターを弾くこと
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